コンソル・ホームズで活動する日本人ボランティアアーカイブ
幼い子どもたちを持つお母さんに、マラリアのことを聞いてみました。田尻教子さんのレポート
2009年10月26日 13:30
青年海外協力隊員
田尻 教子
私は青年海外協力隊員としてアフリカのマラウイで活動しています。
配属先はNGOのコンソールホームズという団体で、私の職種は幼児教育です。
コンソールホームズはとても小さな建物・少ない人数から始まり、地道な活動を続けた結果、多くの人達・団体に認められ、今は大きな建物・大人数のボランティア・職員を持つ団体へと成長しました。青年海外協力隊の隊員も様々な職種で活動している団体です。
今回Child AfricaのLove is Free Campaignという企画でコンソールホームズへ蚊帳が寄付されると伺いました。そこで、私は近隣の村で蚊帳の状況を調査したので皆さんに報告したいと思います。
その前にマラリアの危険をお伝えしましょう。
私達隊員には必ず蚊帳が与えられますので自宅では安心して床に就くことができますが、何かの用事で外での宿泊となると蚊帳の無いホテルで過ごさなければならないこともたびたびあります。そういったことにも対応するためにも蚊取り線香を持参する隊員もいます。
それでも蚊に刺された時は、『マラリアになったらどうしよう』という不安とはいつも隣り合わせです。
また、マラリアになった隊員も中にはいますが、高熱や腹痛に苦しみ2週間くらい寝込んでしまいます。その後も回復するまでにもかなりの時間がかかります。実際隊員がマラリアにかかったのを目の当たりにすると、大変なことだなと思い知らされます。
私達は適切な医療を受診することができますが、マラウイの人達にはきちんとした病院を受診できる人がとても少ないこと、また、マラリアになったとしても、病院にいくまでの交通手段に時間がかかり手遅れになることもたびたびあります。病院に行けない人もいます。
日本では蚊に対して恐ろしいという感覚はないでしょう。ただ刺されると痒いというだけで終ってしまいます。しかし、アフリカでは深刻な問題として取り上げなければなりません。
少しでもマラリアの危険から逃れるためには蚊帳を使うことが重要になってきます。しかし、多くの人には蚊帳を購入するお金が無く蚊帳を入手しても家族全員分そろえるのは難しく、小さな蚊帳をひとつ購入してそこに5~6人が入り眠りにつくのが現状です。
村の女性に聞いた結果を報告します。全部で80人に尋ねました。
蚊帳を持っている人 20人
入手方法: 妊婦検診で病院からもらった。14人
自分で購入した。 6人
蚊帳を持っていない人 60人
持っていない理由: 自分で購入するには高額すぎる。
妊婦検診ではもらえなかった。
今回話を聞いた結果、たまたま病院でもらえた人だけが蚊帳を持っていて、その他の人々は殆どが蚊帳を持っていません。
蚊帳があるうちでも家族分持っているわけではなく、彼らは必要だと思っていますが、その日の暮らしに必要なものを買うこともままならないこともあるので、蚊帳を買うことは後回しになってしまいます。
蚊帳を持っていない人は蚊に刺されないようにプラスチックや毛布、チテンジ(マラウイの伝統的な布)、ござなどを頭からかぶって寝るなどの工夫をしていますが、とても蚊を避けることは出来ません。
これからのマラウイを担う多くの子供たちがマラリアで亡くなっているのが現実です。その子供たちを救うには蚊帳がひとりひとりに行渡ることが必要です。今回のキャンペーンを通してきっと沢山の命を救うことができると思います。
※おまけ※
私の活動しているセンターや巡回しているセンターの紹介










Love is Free Campaignで配布する、蚊帳の効能とは。下地聖美さんのレポート
2009年10月26日 13:24
みかんとサツマイモの季節のマラウイより
下地 聖美
みなさん、こんにちは。マラウイは8月現在乾季の真っ只中です。
マラウイは1年を大きく分けて11月~3月までの雨季と、4月~10月までの乾季に分かれ日本と逆行して雨季の時期暑く乾季の時期寒くなります。
雨季には主食穀物であるメイズ(トウモロコシの一種)の畑や果物たちで色とりどりになる大地が、今は赤土にまみれ荒涼としたサバンナが広がっています。
今年は例年に比べ暖冬ということもあり、冬に当たる今の時期にも夕方~明け方にかけてたくさんの蚊が飛び回っています。
私は、今回MISIAさんの「Love is free campaign」で蚊帳を配布して下さるという、コンソル・ホームズ・オルファン・ケアで青少年活動を担当している青年海外協力隊員です。
今回はキャンペーンにちなみ「蚊帳」の話をしたいと思います。
私もここマラウイに来て初めて「蚊帳」というものを使用し、その寝心地の良さ、用途の豊富さに感心している所です。もちろんマラリア予防のためですが、蚊以外にも日本では見たことも無い昆虫、害虫の多いアフリカでは、蚊帳は適切に使用すれば夜間のとても安心な「砦」になってくれます。(ゴキブリが大嫌いな私も何度蚊帳に助けられたか分かりません。)
また、刺される、刺されないに関わらず、蚊の羽音を聞かずに夜を過ごせるということは、質の良い睡眠を取れることにもつながります。
反対に、蚊帳の欠点は正しい使用法をしないとせっかくの効果が全く無意味になってしまうこと、そして破れやすいことです。洗顔ネットのような薄い素材のため、引っ掛けてしまったり、停電の多いナミテテではロウソクの火で燃やしてしまったりで、私の蚊帳も幾つか繕っています。また宿泊施設などでも、破れていないきれいな蚊帳を使用しているところはまれです。
また、せっかくの蚊帳もただ吊るしてあるだけで、皮膚に密着するほど近くで使用していたり、蚊の入ってくるスペースがあっては意味がありません。
私も、みなさんの賛同して下さったこのキャンペーンが功を奏してくれるのを期待しています。
そして、寄付してくださる皆さんにとっても、寄付した先に購入される蚊帳がどういうもので、マラウイ周辺のアフリカにとってどのように必要とされているのかを知ることは、寄付する意義を見出す上でも無駄ではないかな、と思います。
現地の人のアイディアを活かすアクセサリー作りをしています。鈴木沙織さんのレポート
2009年10月26日 12:43
19年度2次隊 村落開発普及員
鈴木 沙織
こんにちは!私は青年海外協力隊としてナミテテのコンソル・ホームズで活動しています。マラウイに来てもうすぐ2年が経ちます。
コンソル・ホームズには両親を亡くした孤児だけではなく、片親しかいないこども、そのこどもたちの面倒を見てくれている叔母さんやお婆さん、職業訓練生など、たくさんの人たちが近所から、または遠い村からも歩いてやってきます。
村人たちは一部を除きほとんどが農民です。自分たちのごはんを得るために、皆トウモロコシをせっせと育てます。(マラウイはトウモロコシの粉を茹でて練ったものが主食です)換金作物としてたばこなどを栽培する人もいますが、一生懸命育ててたくさん収穫しても、市場で安く買い叩かれてしまっているのが現状です。
しかしこんな田舎でも確実に貨幣経済やグローバル化の波は迫ってきています。ここ最近携帯を持っている人がすごく増えています。娯楽といえば多くの村人はラジオを聞いていますが、学校の先生の家に行くと大画面のテレビやDVDをもっていたりもします。
とはいえまだまだそのような生活水準は一般的ではありませんが、それでも生活するためにはマーケットで野菜や油や石鹸を買わなくてはいけません。村には仕事がほとんどなく、現金収入がゼロに近い人たちもたくさんいるのに・・・
そこで私はHIV陽性者のグループとともに現金収入を得るための方法として、現地でとれるサイザル麻を使用したアクセサリー作りをしています。
大きなアロエのような植物をしごいて繊維を取り出し、それを束ねて編んでいくのです。染色もなるべく花やお茶、紫玉ねぎの皮など、自然のものを利用するようにしています。皆最初は教わったように単調に作っているだけでしたが、今では様々なアイディアが出てきて、木の実を包んでネックレスにしたり、色やデザインをミックスしたりしてくれます。
彼らはHIV陽性なので、免疫力も低く、病気にかかることも多いです。私が活動している間だけでもいつも来てくれていたおばちゃんが亡くなったり、連れてこられるまだハイハイも出来ない赤ちゃんが亡くなったりもしました。
彼らが少しでも自信をつけて、アクセサリー作りじゃなくても自分たちで助け合ってより良く生活していく方法を見つけてくれたら、と思っています。
























